西田クリニック

〒790-0011
愛媛県松山市千舟町四丁目
4番地5

西田千舟町ビル(2~5F)

1966 出生
1985 愛媛県立松山東高卒業
1993 日本大学医学部卒業
医師免許取得
同大学第2内科入局
1994 医療法人山口病院勤務(埼玉県川越市)
2002 同内科精神科医局長
2006 医療法人啓蟄会理事
西田内科・心療内科副院長
2008 医療法人啓蟄会理事長
西田クリニック院長
資格 精神保健指定医(厚労省)
日本精神神経学会

 医療法人啓蟄会は西田内科・心療内科と名称を変更し、グループホームお城下を併設施設として、平成18年春に、医療法人として開設の運びとなりました。振り返りますと、祖父英雄が、春の日差しに地中の虫が蘇る啓蟄の3月に当地において西田内科医院を開業し、父がこれを継承し、今私が引き継ぐことになりました。私は、この父祖の地で、今後は、医療・福祉の複合体として地域医療に尽力いたしますとともに、医師・職員の技術と意識の質の向上をはかり、地域の皆さまの信頼を得ますよう努めたくここにご挨拶申し上げます。

 追記 平成20年4月1日を期して新しく心療内科の西田クリニック(旧西田内科・心療内科)と名称変更致しました。

医療法人啓蟄会 理事長

INFORMATION 1

いわゆる「現代型うつ病」

NHKのクローズアップ現代で視聴された方も多いと思います。その特徴は不眠に悩む、職場で激しく落ち込むといった「うつ」の症状を示す一方で、自分を責めるのではなく上司のせいにする。休職中にもかかわらず旅行には出かけるといった具合です。「うつ病」の診断基準を満たさない。むしろ職場で激しく落ち込むという特徴から職場への不適応に基づく適応障害一型(抑うつ気分を伴うもの)というのが正式な診断名であろう。その原因としては、①上司や同僚の対応や過大な仕事量など職場側の問題、②本人の適応能力、③職場と本人の相性などが考えられる。適応障害の抑うつでも壮年期では自責に傾く症例がみられるが、若年期で他責的になるのがいわゆる「現代型うつ病」といえよう。適切な介入が行われれば改善されるが、対応を誤れば年余にわたり遷延することもある。本人の話を十分に聞くし帰宅後や休日の様子も必ずきく。通常は仕事を続けながら外来治療で十分なケースも少なくないが、本人の苦悩が強ければ短期の休養を勧める。(参考 神経精神疾患診療マニュアル 2013 阿部隆明 いわゆる「現代型うつ病」)

INFORMATION 2

社交不安症(SAD Social Anxiety Disorder )

人と接触する場面で強い不安を感じていませんか?その不安や恐怖心は社交不安症かもしれません。社交不安症には、不安や緊張、それに伴う回避により社会生活の妨げになる可能性がある以下のような特徴的な症状があります。①人前で発表するのが極度に怖い。緊張する。②人と接触するのが極度に怖い。緊張する。③人前で食事ができない。④人前で文字を書くとき手が震えて書けない。⑤周囲からの視線が極度に怖い。⑥注目されると緊張で赤面する。汗をかく。⑦人前で電話をかけるのが怖い。⑧周囲に人がいると用を足すことができない。社交不安症は性格の問題ばかりではありません。適切な治療をすれば改善する可能性があります。社交不安症の原因には以下の2つが考えられます。①脳内の神経伝達物質のバランスのみだれ。特に「恐怖 不安}を和らげる役目を果たすセロトニンの量の低下が考えられる。②不安を感じやすい性格傾向。真面目で責任感が強い。心配性で完璧主義。人との交流が苦手。

社交不安症の治療は薬の服用を基本とした適切な治療を受けることで改善します。どんな小さなことでも医師に相談しましょう。SSRI(Selective Serotonin Reuptake Inhibitor 選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という不安症状を改善する薬の服用がベースになり(人によると抗不安薬やβ遮断薬などを使用することもあります)、また精神療法により今までの不安に陥りやすい思考パターンを修正し別の考え方もできるようにしてゆきます。SSRIはいつまで服用する必要があるのか?再発を抑えるために症状がよくなっても一定期間は薬を飲み続ける必要があります。効き目はゆっくりで効果を自覚するまでに数週間から数ヶ月かかります。SSRIは正しく服用してこそ十分な効果が得られます。本人の判断で薬をやめたり量を調整したりしないで必ず医師に相談しましょう。本人が人と接する場面でのサポートは?本人の改善ぐあいを見守りながらその場その場にあった対処の仕方を、家族やパートナーの方と共に考えていくことが大切です。①本人の代わりに対処する。②本人と一緒に対処する。③本人だけで対処してもらう。社交不安症は適切な治療をすれば改善しますが多くの場合、長期戦になります。患者さんとともに治療を続けるなかで思うように改善しないと周りのひとの負担も多く心身ともに疲れ果ててしまうこともありますが、過度な期待をせず「ゆっくり、待つこと」です。いずれ必ず良くなる事を信じて自身の健康に配慮しながらサポートしてあげてください。

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